腹痛が起きたときに立てた2つの仮説とそこから学んだ教訓。

日記 雑記

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僕は大学3年生の12月に人生初の入院をした。

そのときに、人生において重要な教訓を得ることが出来たのでお話しさせてもらう。

 

あれは大学3年の冬休み前最後の講義があった日。

その日の夜、事件は起きた。

深夜0時。

布団に入り寝ようとしていると、にわかに腹部の痛みを感じた。

しかしこのとき、僕は非常に冷静であった。

なぜならば、腹痛といえば、人類が最も軽視しがちな体の異常だからだ。

腹痛要因の仮説

仮説その1「講義後に食べた油そば」

腹痛が軽視されがちなのは、恐らく大抵の腹痛は内容物の排出を行えば解消される場合が多いからだろう。

そして僕も、まずはこの「内容物」を疑った。

この日、講義後に渋谷で油そばW盛り(400g)を注文、さらにラー油やネギ等のトッピングをぶち込んで50gほどのかさ増しをおこない、それをドカ食いしていたのだ。

腹痛の要因としては一番疑うに足る。

 

僕はトイレで、渾身の力を腹に込め、内容物の放出を試みた。

しかし、試みは失敗に終わった。

若干の音鳴りと空気の排出で終わったのだ。

 

トイレでの検証を終えた段階で、最初に腹痛を感じたときよりもさらに痛みは増していた。

僕は焦りながらもう一つの仮説を立てた。

仮説その2「Gとの格闘」

この日の夜、僕の部屋に忌々しい生物が表れたのだ。

それがGである。

僕はGの動きを確認した直後、光の速さでリビングへ行き、ゴキジェットを回収。

迅速に自分の部屋へと戻り、すぐさまGに向けジェットを噴出。

Gの死を確認し、愛用の鼻セレブで包み込み、ごみ箱に放り込む。

 

一切の無駄がない動きであった。

勝利の余韻に浸っていた。

 

しかし、腹痛が始まったのはまさにこのGとの格闘の直後くらいだった。

僕は密室状態でゴキジェットを大量噴射したので、それを吸引したことで、体に悪影響を与えているのではないか、という仮説を打ち立てたのだ。

 

しかし、この仮説が本当だったとしても、時間は深夜0時。

もはやなす術はない。

寝れば収まるだろうという安易な考えで布団に入ったのだ。

 

腹痛解消の試み

深夜3時。

いまだ僕は腹痛で寝れずにいた。

腹痛はさらに激しさを増していた。

僕はこのあたりから薄々感じ始めていた。

この腹痛が単なる腹痛ではないということを。

そして、どうにもならないとは思いつつも寝ている親父をたたき起こした。

 

僕「割と激しめの腹痛が3時間も収まらないんだけど」

親父「寝ればおk」

僕「おk」

 

やはりどうにもならなかった。

そこからさらに1時間、寝ようと努力するも、痛みはさらに激しさを増すだけだった。

 

深夜4時。

 

痛みは全く収まらないし、寝れる気配もない。

僕はさすがに耐え兼ね、痛みを和らげられる何かがないか、家の近くのファミリーマート、通称ファミマに、痛む腹部をかばいつつ駆け込んだ。

しかし、家の前のファミマは医薬品が扱える店舗ではないので、即効性のある薬等はおいていない。

 

そして僕はあまりに痛い腹痛から頭がおかしくなったのか、魔がさしたのか。

レッドブルを2本購入し、それらすべてを口の中に盛大に流し込むという狂気に満ちた行動をとっていた。

当然のことながら腹痛は解消されるはずもなかった。

 

深夜5時

痛みはすでに限界値を超えていた。

本当に翼を授かりそうになるほどに意識が朦朧としていた。

 

さすがにもう耐えることはできなかった。

僕は再び親父のところに行き

 

僕「親父、救急車」

親父「おk」

 

そしてほどなくして僕は救急車で病院に搬送されたのだった。

 

仮説の報告

 

僕は病院に行き、医師から色々と質問を受けた。

「お酒は普段飲みますか。」

「タバコは吸いますか」

等々。

 

これらの質問は、医師が腹痛の原因を探るためにするものである。

しかし、僕はすでに可能性として濃厚な2つの仮説を、既述の通り打ち出していた。

医師の手間は省いてあげるべきだ。

僕はすぐさま

・油そばキャパオーバー説

・ゴキジェット吸引説

を伝えた。

そしてこれらの仮説は清々しいくらい見事なフルシカトを受けた。

誠に遺憾である。

 

盲腸

医師から最終的に伝えられたのは虫垂炎、いわゆる「盲腸」であった。

しかも、救急車を呼ぶのがもうちょい遅かったら割と生死にかかわっていたらしい。

そう、本当に翼を授かりかけていたのだった。

 

腹痛から得た教訓

腹痛といえど侮ってはならない。

そして、自己判断で解消を試みてはならない。(脱糞を除く)

エナジードリンクを流し込むことなど、もってのほかである。

腹痛があまりに長引くようであれば、病院に頼った方が賢明であろう。

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