やぁ。
みんな、暴君と言えば何を思い出すだろう。
そう、某激辛お菓子でお馴染み、暴君ネロ帝だね。
彼という人間をデスノートのニア風に一言で表すならクレイジーな大量殺人犯と言うことが出来るだろう。
無実のキリスト教徒をめちゃくちゃ処刑しまくった為、そちら方面からのアンチもめちゃくちゃ多いことでも有名だ。
そんなクレイジーな大量殺人犯の数奇な人生を追ってみよう。
良いヤツ時代
ネロ帝は、18歳という若さでローマ帝国の皇帝の座についた。
そんな当時のネロ帝をよく知る人物に話を伺ってみた。
出典:ルキウス・アンナエウス・セネカ – Wikipedia
セネカ「皇帝についてからの初めの5年間はめちゃくちゃ良いヤツだったんですよ。
ネロ5年の善政ってやつです。
そのあとからですね、彼が徐々におかしくなっていったのは・・・。」
そう、犯罪者等にありがちな、いわゆる
「昔は良いヤツだったのに」
というセオリーがものの見事に当てはまってしまう、ちょっと残念な暴君だったのだ。
ネロ「ハハッ!
スローガンは”寛容な政治”だよ!
みんな僕に付いておいで!」
5年の善政の内容としては、ローマの老害団体である元老院に歩み寄りを見せたり、寛容な政治というスローガンを掲げたりと、まぁそんな感じだ。
ただ、暴君的観点で彼の歴史を追うなら
「どうでもいい5年間」
とも言い換えることが出来る。
暴君の良い時代?違うだろ?そうじゃないだろ?
さぁ見せてくれよ。
お前のサイケデリックバイオレンスな暴君っぷりを。
55年
ネロは皇帝になって、とある女性とスキャンダルをやらかした。
それが、奴隷階級の女性とのスキャンダルだったのだ。
そしてプライドの高い皇族気質のネロの母親はガチギレすることに。
ネロ母「あんたって子はなんで奴隷階級の女なんかとスキャンダルやらかしてくれちゃってんのよ!
今夜のハバネロ抜き!!」
で、実はネロの他に帝位継承権を有するネロの義理の弟がいたんだけど、このネロのスキャンダルにガチギレした母親は義理の弟の方が皇帝にふさわしいと騒ぎ立てるようになる。
そして焦るネロ。
ネロ「あ、これ俺の立場やばくね?
義理の弟殺しとかないと選手交代になるやんけ。
そうだ!
義理の弟、削除!」
こうして義理の弟を無事に毒殺したネロ帝。
これが暴君街道のスタート地点ともいえるだろう。
ネロ帝「僕は新世界の神となる」
そして、このあたりからネロと母の関係の亀裂が浮き彫りに。
59年
義理の弟殺害から4年後、再びネロはスキャンダルをかち込む。
ネロは母の反対を押し切って結婚した妻と離婚をし、今度は才色兼備な人妻とおいたしてしまうことに。
歴史を動かした人物ってのは大抵女ったらなのだ。
で、2度目のスキャンダルに母は再びガチギレ。
ネロ母「アンタ!!
いい加減にしなさい!!
くそ女たらしめ!!!
いつかホテルの従業員強姦するわよ!!」
ネロ帝「ちっ、うっせーなババア。
絶妙に過ぎ去りしトレンディネタをナチュラルにねじ込んでんじゃねぇよ。
そうだ!
母、削除。」
そう、ネロはやってしまったのだ。
母親殺しという人間の大罪を。
こちらが母親殺害をした直後のネロである・・・。
一体どんなメッセージ性が込められているのか・・・それは謎である。
ネロ「これからは・・・
新世界の創成を見せてやるよ・・・!」
ちなみに、2度目のスキャンダルをやらかして結婚をした妻のことは、後にネロは蹴り殺すことになるのだった。
ローマの大火
64年7月19日頃、ローマの競技場チルコ・マッシモ近くの商店街で火が上がり、ローマの3分の2近くを焼き尽くす事件が発生した。
(アンドレ・マルロー美術館蔵)
俗に言うローマの大火ってやつだ。
もう悲しいくらい燃え尽きた。
で、ローマの市民たちの間で、この火災に関するきな臭い噂が広まる。
ローマ市民「ネロ怪しくね?」
ローマ市民「あぁ、あいつ街を一から作り直して自分の名前付けたがってたしな。」
ローマ市民「ぜってぇネロの指示だろ」
ネロ帝「クポォ?!
俺疑われてるジャン!
俺の作戦だってバレちゃうジャン!」
ネロ帝「そうだ!
他のやつらを犯人に仕立て上げよう!
そうすれば俺への疑いが晴れるゾ。」
ネロ帝「そうだな、いい機会だし皇帝である俺を崇めないで神を崇めるキリスト教徒のやつらを締め上げてやるか!」
ネロ帝「ローマの大火の犯人はキリスト教徒たちだァ!!
殺せ殺せ殺せェェェ!!!
削除!削除!削除!削除!削除!!
ウェハハハハハ!!!
ウェーーッハッハッハ!!」
ネロは狂気に満ちていた。
柱に縛り付けて燃やしたり闘技場で野獣のエサにして公開処刑にしたり。
キチガイここに極まる。
ローマ市民「なんだあのキチガイ。」
で、次々と処刑をする暴君の姿に市民たちは次第に恐怖を覚え
ローマ市民「アイツを殺さないと俺らが殺されちまう」
と考えるようになって、ネロの暗殺を企んだ者たちもたくさん出現することに。
でも結局そういう陰謀を企てたやつらも全員芋ずる式で処刑されていくのだった。
ネロ「いいか、僕はネロ。
そして、新世界の神だ。」
暴君ネロの不正
暴君ネロの暴君っぷりはキリスト教の迫害だけにとどまらない。
当時開催されていたオリンピックの競技の一つ
戦車競技にネロはハマっていたんだけど、実力に関しては素人同然。
下手の横好きってやつだね。
ただし、ネロ時代に開催されたオリンピックで、ネロは
落馬して完走できずにリタイアしたにもかかわらず謎の優勝を遂げたりしていた。
また、ネロの競技中はいかなる者も退場が認められず、トイレに行くこともできなかったので観衆は排泄をその辺に垂れ流してたとかしてないとか。
後の垂れラーのルーツであるとも言われている。
何という出来レース。
ダサ過ぎる暴君であった。
ネロの最期
さすがにネロに愛想をつかした市民たち。
そしてそんな市民たちの様子を見て元老院も
元老院「あの暴君さ、もうローマの敵でしょ。」
元老院「うん、死刑だね。」
ネロ「ギョギョギョギョ?!?!
俺狙われてるじゃん・・・!
ふざけんなよ・・・!!」
ネロ「何という惜しい芸術家が・・・
俺の死によって失われる事か分かってんのかァ?!」
元老院「いいえ、あなたはただの人殺し、死神の力に負け、芸術家になろうと勘違いしている”クレイジーな大量殺人犯”ただそれだけです。」
ネロ「ヂクショオオオオオ”オ”オ”オ”!!
こうなりゃ自殺しかねぇだろうがよおお”お”お”お”!!!」
グサッ
ネロ「ヂクジョオォォ・・・!
イデェよオォォオオ”オ”オ”!!!!
剣がキンッキンに冷えてやがるよお”お”お”!!!」
バタッ・・・
– END –
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