やぁ。
みんな、ハンニバル・バルカという男はご存知かな?
ローマ、ひいては世界で史上最も優れたカルタゴの戦術家として有名な男だね。
彼の用いた包囲殲滅作戦は現在も世界の陸軍士官学校で教えられるほど優れた戦法とされているゾ。
ナポレオン・ボナパルトが崇拝した戦術家としても有名だ。
今日はそんなハンニバルの数奇な人生を名言と共に追っていこう。
ハンニバルの名言
相変わらずローマがぶいぶい言わせていた紀元前200数年頃。
神殿にて
父「息子よ。」
ハンニバルの頭にポンと手を乗せる男。
彼の名はハミルカル・バルカ。
ハンニバルの父だ。
憎きローマと幾多の戦闘を繰り広げてきた百戦錬磨の優秀な軍人である。
父「俺はカルタゴにおいて特別な存在だ。
お前にこれを託す。
そして、ローマと一生戦い続けることを誓うのだ。」
ハンニバル「パパ アリガトウ
ローマ ゼンイン コロス。」
ハンニバル「(ペロペロ)」
父からもらったのはヴェルタース・オリジナル。
その味は甘くてクリーミィで、こんな素晴らしいキャンディーをもらえるハンニバルは、きっと特別な存在なのだと感じたのだった。
そして、ハンニバルはこの父との誓いから生涯をかけて憎きローマと戦い続けることに。
なぜなら彼もまた、特別な存在だからだ。
はいはいしたり、ミルク飲んだり、鬼ごっこしたり、お馬さんにのってローマ兵をころしたり、多分そんなことをしながら幼少期を過ごしたハンニバルであった。
父の死後、若い頃から戦術家としての才能は周りから買われ、26歳というとんでもない若さでカルタゴから軍司令官として任命を受けるハンニバル。
道はわれわれが見つけるか、でなければわれわれが作るのだ。
当時のカルタゴは、ローマとの長き戦いで敗れ、多くの領土を失い、一時休戦状態だった。
しかし、軍司令官となったハンニバルはいきなり
サグントに圧倒的挑発をかけ、敵に攻撃を仕掛けさせる。
で、長期戦の末サグントは陥落。
サグントは、ローマとカルタゴで「お互い攻めないようにしましょうね」という協定を結んでいた場所だったので、ローマはもうプンプン。
ローマは休戦を解除し、カルタゴに対して宣戦布告をすることに。
で、ローマを目指しガリアに進行するハンニバル一行。
ハンニバル「私ハンニバル。
今ガリアにいるの。」
もちろんローマもバカじゃない。
ガリア進行に気付いたローマはすぐに現地に駆け付けた。
すると
そこには誰もいなかった。
ハンニバル「ファーwwww
お前らの考えてることなんか手に取るように分かるでござるよwww
フヒッwwフヒヒヒwwww」
若き戦術家ハンニバルと6万の兵士、40頭の戦闘用の象さんたちはあえて険しい道を通り姿をくらましていたのだった。
ローマが現地についた3日後にはすでに通過してたというから驚きだ。
で、再びローマはハンニバル一行の姿を見失うことに。
– ハンニバル一行の姿を見失ってから15日。
ハンニバルたちはイタリア北部から突如として表れる。
ハンニバル「私ハンニバルさん。
今、イタリア半島にいるの。」
ローマの元老院たちもさすがに腰を抜かした。
ローマ元老院「なんだイタリア半島か・・・
ってイタリアァ?!?!?!www
ギョギョーッ?!?!wwwwww
どーやって来たんだ?!!」
そう、ローマを攻めようとするユーザーたちにとって、イタリア西部、南部から攻めるのが定石だったので、ローマはそこに軍備を配置していた。
しかしなんとハンニバル一行は
アルプスという誰もが予想出来ない、険し過ぎる、ありえへんルートを通ってイタリア北部から華麗に登場してきたのだ。
北部なんてローマもさすがに予想をしてなかったので警備はペラッペラ。
アホずらして待機してた兵士たちは片っ端から抹殺されていく。
俗に言うハンニバル戦争の幕開けということである。
ハンニバル登場の知らせを聞いたローマは急いで軍を派遣するも、案の定片っ端からハンニバル一行になぎ倒されていくことに。
視点を変えれば、不可能が可能になる。
紀元前216年くらいに、カンナエ近郊でローマ軍7万人とハンニバル軍5万人が衝突した。
軍事オタクたちが崇拝する伝説の戦い、カンナエの戦いである。
数で2万人も差があり、圧倒的に不利なハンニバル軍がとった戦術は
そう、かの有名な包囲殲滅作戦だね。
軍事オタクたちの批判を恐れずに言うのであれば
ローマ軍「突撃しろぉぉ!!」
ハンニバル軍「うわーやべぇー逃げろー!」
ローマ軍「ざまぁ!!!!
相手はひるんでるぞ!!前線に集まって攻撃しろ!」
ハンニバル軍「ヤベェ・・・。
・・・って嘘だよバァカ!!?!
両脇がすっかすかだぞwww
ウェーッハッハッハ!!
お前ら囲い込んで一気に畳みかけろ!!!」
ローマ軍「ジーザス!!
右も左も前も後ろも敵軍だらけや!
いつの間にか囲まれたったwww」
という戦法である。
結果は
ハンニバル軍死者
6000人
ローマ軍
死者6万人
捕虜になった数1万人
ぐうの音も出ないほどハンニバル軍の圧勝である。
ローマ軍はほぼ壊滅状態。
ハンニバル「楽勝でヤンスwww」
しかし、ハンニバルがイタリア半島でわちゃわちゃやってる頃、ハンニバル不在のカルタゴがボッコボコにされていた。
スキピオ「あたしスキピオ。
いまザマにいるの。」
ハンニバル「ポヌヌヌヌヌ!?!
故郷がボコられてるゥー!
ぽまいら戻れ戻れィ!!」
スキピオ「おかえりハンニバル。」
スキピオ率いるローマ軍の仕業である。
スキピオという男もまた、優れた軍人であったと言われている。
スキピオとハンニバルは、お互いに優れた軍人であったことを認めていたので、話し合いの場を持ち、和平的解決を試みる。
ハンニバル「おいこら、何してくれてんねん。」
スキピオ「おまえこそ、散々ローマで暴れてくれたな。」
ハンニバル「分かった、ここは平和的に解決しよう。」
スキピオ「いや、戦い始めたのお前らやん。」
ハンニバル「アァ?!」
スキピオ「なにコラたこコラァ!?」
こうして和平交渉は無事に決裂。
翌日、ザマの戦いが開戦する。
この戦いで、ハンニバルの
「兵士は行く先々で説得して集める」
というスタイルが裏目に出る。
今までハンニバルは騎兵を一番重視していたのだが、今回の戦いでは圧倒的に騎兵の数が足りない。
そんなハンニバルは今までの作戦の変更を余儀なくされ、前方に象さんたちを持ってくる戦術に。
しかしローマ軍はこの作戦を知ってか知らずか、軽装歩兵を前方に配置。
もちろん象さんたちは小回りが利く乗り物ではなく、真っすぐにしか突進出来ないので、軽装歩兵たちは軽々かわすことに成功。
スキピオ「甘いわぼけエレファント!
軽装歩兵たちは象を交わして囲いこめぇ!!」
象「パオパオパオパオ?!?!?!wwwwwww」
スキピオ「ウェイウェイウェーーイwww」
さらに
ハンニバルの包囲殲滅作戦がものの見事にローマ軍にパクられてしまったのだ。
こうなると数で圧倒的に不利だったハンニバル軍は勝てるはずもない。
ハンニバル率いるカルタゴ軍は敗北を喫してしまった。
運命は、人間を幼児の如く弄ぶ
戦争に敗れたハンニバル率いるカルタゴは、あえなく強制的にローマの同盟国に。
で、ハンニバルは度重なる功績により軍司令官だけでなくカルタゴの統制も任されていたのだが、度重なる戦争で膨大に膨れ上がった借金を解消する為に強引な政治をおこない、アンチハンニバル派が続出。
ハンニバルは国を追いやられることに。
その後、ハンニバルがどうなったかを知る者は誰もいない。
ハンニバルはザマの戦いで敗北を喫し、最終的には国を追いやられた。
しかい、彼のたぐいまれなる軍事の才能と、その優れた戦術は、今もなお陸軍の戦争のお手本として現代の人々に受け継がれている。
– END –
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