やぁ。
生涯を通してキリスト教をディスり倒した哲学者と言えばだれを思い浮かべるだろう。
そう、フリードリヒ・ニーチェだね。
彼の生涯を一言で表すなら
「狂った超人野郎」
であろう。
今日はそんなニーチェの数奇な人生を名言と共に追っていこう。
ニーチェの名言
- 人は自分の認識を他人に伝えると、もはやその認識を前ほどには愛さなくなる。
- よい評判を得るために自己を犠牲にしなかった人が何人いるだろう?
- この世に存在する上で最大の充実感と喜びを得る秘訣は、危険に生きることである。
- 私を破滅させないものが私を強くするのだ。
ニーチェは幼い頃から真面目だった。
ある雨の日。
雨が降りしきる中、ニーチェはゆっくり歩きながら帰って来た。
ガチャッ
ニーチェ「神は死んだ~!」
母「ってオイオイオーーイ!!www
ただいま~でしょニーチェ!
その名言はまだ早いわよ!
というか、ちょっとアンタ!
雨降ってんのになぁにのんきにゆっくり歩いて帰ってきてんの!」
ニーチェ「児童は放課後、走ったりせずおとなしく帰宅すること。
これが校則だ。
だから歩いて帰ったのだ。」
母「(なんやこいつ・・・!)
いいから雨降ってたらちゃんと走れスットンキョウが!」
妹「兄さん真面目!!」
ある日、塾の友達と公園で遊んでいるとき
友達「ウェイウェイウェーーイwww」
友達「ニーチェもウェイウェイしようぜwww」
ニーチェ「おいお前ら、そんな適当に遊んでてもつまらないだろ。
もっと面白い遊びのルールをノートにまとめたゾ。
ルールに従って遊んだ方がより一層趣深いぞ。」
友達「(なんやあいつ・・・!)」
妹「兄さん天才児!」
ニーチェは幼いころからとにかく真面目な少年だった。
ニーチェは真面目な上にとにかく勤勉野郎だったので、14歳の頃に全寮制のドイツの超名門校に奨学生として入学。
そこではニーチェが代表となり「ゲルマニア」という意識高い系サークルを作り、シェークスピアなどを研究し、論文を書き、互いに批評したりして遊んでいた。
大学生ニーチェは、人生の転機となる重要な本との出会いを果たす。
それがショーペンハウアー著「意志と表象としての世界」だ。
ショーペンハウアー「苦悩からの解脱の方法を教えてやろう。」
ニーチェ「ファッ?!?!?!!!?」
ショーペンハウアー「音楽聴け音楽。
絵とか、あの辺はもうダメな。
それに比べて音楽だけは世界を直接表象するからな。」
ニーチェ「音楽・・・だと・・・?!」
ショーペンハウアー「あと他人に同情しろ。
他人と同じ苦悩をシェアすれば他者への純粋な愛が生まれるぞ。」
ニーチェ「同情・・・だと・・・?!」
ショーペンハウアー「あー、あと大事なのは禁欲な。
生への意志を自分で否定しちゃいなヨ。
そうすりゃ解脱できるゾ。」
ニーチェ「意志と表象としての世界っ・・・。
最強の自己啓発本じゃねぇかっ・・・!
ショーペンハウアーっ・・・!!
狂ってやがるっ・・・!!
哲学者っ・・・!!
圧倒的哲学者っ・・・!!!」
ニーチェ「よっしゃ!自己超克で俺も解脱したろ!!!」
人は自分の認識を他人に伝えると、もはやその認識を前ほどには愛さなくなる。
そしてニーチェは学位もとってないくせにあまりにも優秀な論文を発表したりしていたので、推薦を受け若干24歳にして大学教授になる。
このころのニーチェの趣味はコンサートに通い音楽を聴くことだった。
お気に入りのアーティストはワーグナーである。
ニーチェ「ワーグナーめっちゃいいやん・・・!」
ワーグナー「おっ、君はニーチェ君だね。
君は音楽の本質を理解している素晴らしい哲学者だ。」
ニーチェ「ほ、褒められてもうれしくないんだから・・・///」
ワーグナー「君のような学術的観点からもっと僕の音楽を批評してくれ!」
ニーチェ「しょ、しょうがねぇな・・・///」
こうしてワーグナーと出会ったニーチェはさらに芸術の世界へと没頭していく。
よい評判を得るために自己を犠牲にしなかった人が何人いるだろう?
ニーチェ「まじで音楽最高ォ・・・。
芸術を重んじない知識だけの学者はクソだな。
そうだ、学者たち煽る本でも出版したろ!」
ニーチェ「まだ知識で消耗してるの?」
こうしてニーチェは出版した本で学者、さらにはキリスト教の道徳なども煽りまくり、見事学界において4000ブックマーク級の大炎上を引き起こす。
何がひどかったかって、内容がほぼワーグナーを崇拝する内容だったという点だ。
そんなこんなで批判の嵐が巻き起こり、正直そこまでメンタルが強くなかったニーチェはそこそこヘコむことに。
ある日、ニーチェはワーグナーの音楽祭に招待された。
当然ニーチェはワーグナーを心から崇拝していたので出席することに。
しかし、いざ参加してみると音楽祭はもう単なるパリピ会場。
著名なセレブたちを呼びまくり、さらには娼婦まで招待し、ちょっとしたカーニバル状態である。
そんな光景を見たニーチェは深く失望をした。
ニーチェ「なんだよワーグナーさん・・・!
あんた、ただの腐れ俗物野郎じゃねぇかよ・・・!
これがあんたの言う芸術だったのか・・・?!」
こうしてニーチェは一人会場を後にした。
心の底から失望したニーチェは2年後、自身の本でワーグナーをこき下ろした。
ニーチェ「ワーグナー・・・!
こいつぁくせぇ・・・!
アフィカス以下のにおいがプンプンするぜっ・・・!
あまりにも人間的過ぎる・・・!」
この世に存在する上で最大の充実感と喜びを得る秘訣は、危険に生きることである。
ニーチェは33歳になると急激に体調が悪くなり、自身が教授として勤めた大学を辞職。
酒やタバコをやめ、くそミニマリストになることを決意。
カバン一つでホームレス生活を送ることになった。
ミニマリストたちのよくある光景である。
そんな放浪生活の中でニーチェはある出会いを果たす。
左からザロメ(21歳女性)、レー(32歳男性)、そしてニーチェ(37歳)である。
ザロメもレーも、ニーチェの論文に惹かれたファンだ。
そんな2人がニーチェに共同研究をしようと持ち掛けてきて親交がスタートしたというわけだ。
ニーチェ「(ザロメ・・・?!
か、かわいい・・・だと・・・?!)」
なんとニーチェは、10個以上も年下の女性に恋をしてしまったのだ。
しかも、一緒に研究をすることになったレーもまた、ザロメに恋をしていた。
ドロドロの三角関係の完成というわけである。
私を破滅させないものが私を強くするのだ。
そして会って数日でニーチェはザロメにアタックをするも、ものの見事にかわされてしまう。
残念な男というわけだ。
さらにそれだけでなく、三角関係にあったレーとザロメが急接近していたのだ。
妹「兄さん、あのクソ女とクソ野郎、出来てるよ!!
早いとこ諦めな!!」
それを知ったニーチェは狂う。
ニーチェ「アイツらめ・・・!!
ふざけやがって・・・・!!!!
うおおおおおftgyふじこlp;@」
狂う!
ニーチェは荒れ狂う!
狂人と化したニーチェはただひたすらにペンを握り文章を書き綴る!
ニーチェは自分の想いを文章にぶつけることで、己の心を癒していた。
あなたの愛をたずさえ、あなたの創造をたずさえて、あなたの孤独のなかへ行きなさい。そうすればのちになって、公正がびっこをひいてあなたのあとを追ってくるだろう。
『ツァラトゥストラ 上巻』より
己の悲しみ、怒り、苦しみ、すべてを吐き出したニーチェ。
しかしニーチェは潰れない!
どん底に堕ちたニーチェは這い上がろうと己を奮い立たせる!
ニーチェ「俺のこの手が真っ赤に燃える・・・!
蛇の頭を噛み切れと轟き叫ぶ・・・!
爆熱っ・・・!
ルサチンマン・エンドォオォオオオオ!!!!」
ツァラトゥストラを見事に書き上げたニーチェは覚醒した。
鬼の執筆活動を展開していた。
新たな本の出版をしたり、さらには昔の本にも追記をしてリライトしたりもしていた。
しかし、悲しきかな、ニーチェが大量に出版した作品たちは目立った批評をされることもなかった。
ニーチェは次第に精神的に不安定になっていった。
サイコパスまがいの手紙を友人に送りつけたり、部屋でまっ裸で踊り狂ったり、街中で騒動を起こしてポリスメンのお世話になったり。
そんなニーチェを心配する友人たちの手により精神病院にぶち込まれた。
1900年、肺炎を患ったニーチェはこの世を去った。
「世界には、きみ以外には
誰も歩むことのできない唯一の道がある。
その道はどこに行き着くのか、
と問うてはならない。
ひたすら進め。」
– フリードリヒ・ニーチェ
– END –
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